iPhone のアプリ開発は Android より大変?
大前提として、iPhone アプリ開発には Xcode というツールが必要です。
これは Mac OS が必要という事であり、Windows だけでは開発できないのです…。
ただし、Android ビルドは Mac でも可能なので、Mac があれば、iOS / Android 対応の unity アプリを作成することが出来ます。
カウ M1 Mac オレ シアワセ?
ビルドの手順はあまり Android と変わりませんので、Android ビルドと同じ部分については解説を省きます。
Android ビルド手順はこちらをご覧ください。
年間 12,980 円の Developer 会員は必要なし(重要)
2021/01 現在、iPhone で実行確認したいだけなら、登録する必要はありません。
ストア登録や配布の場合は Developer 会員になる必要があります。
こちらについては別記事にまとめたので、ご覧ください。
Xcode でアカウント設定を行う
unity を使う前に、Xcode というツールでアカウント設定をする必要があります。
(Macにインストールしていない場合、ストアよりインストールしてください。私は Xcode Version12.3 を使いました)


以前は iOS Development でしたが、2021/01 現在、Mac と統合されて Apple Development になっているようです。
unity の Team ID を確認する
キーチェーンアプリで、Team ID を確認します。
Launchpad - Other - キーチェーンアクセス

Apple Develop で検索、証明書をダブルクリック
部署(英語だとおそらく Organizational Unit)が Unity の Team ID。
これを unity に入力するので、覚えておいてください。
unity ビルド
以下は Android でビルド成功している場合の情報です。
ビルド失敗と、その修正については Android 記事 にまとめていますので、そちらをご覧ください。
File - Build Settings
Platform は iOS を選択、Player Settings① をクリック
Bundle Identifier
com.[自分の会社名].[自分のアプリ名]
例)com.createForever.games
基本はこんな感じ。
個人でやってる場合は独自でチーム名などをつけましょう。
先に誰かがつけている名前だと(確認したわけではありませんが)アプリストア登録で問題が発生すると思うので、例えば自分のサイトドメイン名など工夫してみましょう。
注意点その1
Bunle Identifier を設定する場合、Player の上の方にある Company Name と Product Name を変更してください。

その2つを変更すると、自動的に Bundle Identifier も変更されます。
注意点その2
名前にハイフンやアンダーバーは使わないようにしましょう。
なぜなら、Android ではハイフン不可、iOS ではアンダーバー不可という面倒な制約があるからです…。
✖ com.create-forever.games
〇 com.createForever.games
Android と iOS でハイフンとアンダーバーを入れ替えれば使えなくはないのですが、後々忘れて混乱の元になるので、初めから使わない方が無難です。
Signing Team ID を登録
キーチェーンで確認した値をコピペしてください。
Automatically Sign へのチェックも忘れずに。
Switch Platform > Asset Bundle があれば作成しなおす
②をクリックします(しばらくかかります)。
その後、Asset Bundle を使用している場合は全て構築しなおしましょう。
(Addressable Asset System は試していないのですが、一応構築しなおしたほうが? と言っておきます)

iPhone を Mac の USB ポートに差し込む
iPhone は起動した状態にしてください。また、このコンピューターを信頼しますか? が出た場合は信頼を選択してください。

友人や職場のPCなど、信頼していいかどうかわからない Macは無闇に「信頼」しないこと。
Build & Run

ビルドする場所は任意です。わたしは Assets/ と同じ階層に Build/iOS/ というフォルダを作り、そこにビルドしています。
複数回作る場合は Save の後上書き確認されるので、Replace を選択しましょう。

Xcode で実行
Build & Run が無事完了すると、自動的に Xcode が起動します。
(既に起動していた場合はビルド後、自分で選択します)
Unity-iPhone の横に USB に差した iPhone の名前が表示されています。
表示のない場合、Mac と iPhone が正しく接続されていません。
オレンジ枠で囲んだ再生ボタン を押してください。

途中キーチェーンに紐づいたアカウントのパスワードが求められるかもしれません。
その場合はパスを入力して「常に許可」してください。

その後、エラーがなければ無事 iPhone にインストール完了です!
