今回は、年齢層高めの方には耳に痛い内容ですが…書いてて自らにも刺さる戒め。
若い人に仕事を譲れる?
ぶっちゃけ、譲れるほど若い人っていませんよね??
人生80年は「20年学び、40年働き、20年休む」でした。
社会保障制度も(おそらく)それを軸に制定され、定年という概念もそれに従って決められた仮の定義です。
ところがどうでしょう。
今は人生100年と言われています。
「20年学び、40年働き、40年休む」なんて夢のようなライフシフトは、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』にも書かれていませんでしたし、支えてくれるはずの若い人の数は、管理職であろう40代以降の数より明らかに減っています。
そもそも管理職って
若い人を束ね、今までの経験を元に彼らに指示する、ミスをフォローするのが理想的な管理職像です。
若い頃は猪突猛進、多少のブラックも気合で乗り越えるエネルギーに溢れている反面、(経験不足から)視野は狭く、明らかなミスを犯しやすい。
年齢を重ねていくと、そういったエネルギッシュな仕事の仕方は難しくなり、代わりに経験を積んでいる分、「先生」としてそれを若い人に伝え、効率化を図れる。
また、1980年代の人口分布図を見てもわかるように、
ちょうどいい感じに若い人の方が多いんですよね。
役割分担としても、人口分布的にも「40歳より上が管理職」なんていうのがやりやすかったので、いつしか「皆それが常識だ」と、その説に支配されていきました。
40歳以降の収入が高いのは年功序列制度の元、子どもが産まれたり家を買ったり…といったライフイベント上支出の多くなる年代に合わせた結果だと思われます。
ところが
2020年現在、束ねようにも管理職の人数が多くなっちゃった!
誰一人束ねていない管理職。
その上困ったことに、昭和より続く年功序列の制度により、管理職の年齢になると給与を優遇されるのです…。
新入社員は年収300万程度、管理職は600万オーバー。でも、誰も管理していない。
貴方が経営者だったとして、この「管理者」というボリュームゾーンをどうするでしょうか?
そう、スティーブ(首切り)待ったなしの状況です。
〇〇クンももう40だ。そろそろマネージメントを…
早い人は30前半で言われるかもしれませんが、これはもはや罠と言えるかもしれません。
人生の後半、マネージメントだけで渡っていける国ではなくなってしまいました。
「前職で何を?」「えっと…○○(大企業)で課長を」
これだけでは転職の際「何もしてこなかった」というのに等しい扱いを受けてしまいます。
詳しい業務内容や提携先の人脈をスラスラと語り、それがいかに転職先にプラスになるかをアピールできなければ、面接先の職場では「〇〇かぁ…プライドだけ高くて何もできないかもしれないね」なんて言われてしまうかもしれません。
もちろん、マネージャー職は中堅の当然とばかりに押し付けたり、職務上断れなかったりすることもあるでしょう。
そうであっても、仕事以外で自分を磨いたり、外部にコネクションを持つなど、たとえ 管理職 > 首切り
というルートになっても「問題ない」と言えるよう自己鍛錬を忘れない事です。
PC や IT、各種ツールやフレームワークがどんどん優秀になっているので、ロートルでも現場職に十分ついていけてるようになりました。
とはいえ、(職場外の)人と交流したり、たえず新しいものに触れておく好奇心はあった方がいいでしょう。
私は性格的に「新しいものを覚えたくない」派でしたが、40 を超えてからその性格を矯正しました笑
もちろん、何事もなく1つの会社を勤め上げる人生、今でもなくはないと思います(かなり細い綱渡りですが)。
その場合、ほとんどが「嫌でも会社には逆らえない…」というメンタルを強制されます。
歯を食いしばって言いなりの人生を送ったとしても、BLACK LAGOON のロックのように「散ってくれ」と言われる可能性は「退職まで」付きまといます。
おそらく現在60より上くらいの年代には、こういう悩みはなかったと思います。
(代わりに、その世代なりの悩みはあったのでしょう。タブン)
若いうちから考えておけるなら…
また、可能であれば「若いうちから考えていた方が」より効果的です。
人生は思うよりはるかに短く、誰にも同じはずの1年が、どんどん加速していく実感をほとんどの人が体験しています。
私も、20代にくらべると3倍くらい速いスピードで時が流れるように感じます…
日本の場合、1つの会社に就職してしまうと、良くも悪くも人生がその会社のみに絞られてしまうのですが、会社にとって社員はコマの1つに過ぎず、この考えはとても危険です。
コマ、というのは言い方が悪いですが、絶対欠かせないコマであれば会社は手放しませんし、貴方にだって、会社を選んだり、欠かせないコマである事を理由に昇給を望む権利があります。
ただ会社から「餌」を待っているだけでは叶いませんが、自分の理想を持ってどうキャリアを積み上げていきたいか、早めに始めた人ほど多くの道を試したり、多くの失敗が許されます。
お店であれば、店舗ビジネス以外にも販路を広げたり、「ただのサラリーマン」ではなく、副業で己を磨いたり、なにより自分が「楽しい」と思える部分と「仕事」を繋げていく力が、貴方の人生を間違いなく豊かにしてくれることでしょう。
ネガティブ思考だと、何もはじまらないよ!